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ダンチョネ節とは

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神奈川県発祥の民謡

神奈川の人なら知らない人はいないのではないかとされるほど有名なのが民謡のダンチョネ節です。
誰が作詞をして作曲をしたのかもはっきりわからない民謡ですが、元々は大正時代に生まれた勇波節が原曲なのではないかとされており、漁師さんの悲哀について歌っていたと言われています。
様々な替え歌バージョンが存在していて、有名なのが第二次世界大戦中に軍隊で特攻隊節として歌われ、歌手の小林旭さんがアキラのダンチョネ節として歌い大ヒットしています。
八代亜紀さんの舟唄でもダンチョネ節が歌詞に盛り込まれていることでも有名です。

参考:ダンチョネ節

ダンチョネの意味

ダンチョネ節の独特に言い回しであるダンチョネという言葉にはどんな意味があるのだろうかと疑問を抱く方も多いですが、この言葉にも諸説があります。
漁師さんが歌っていた民謡だったため、漁の際に発する掛け声なのではないかと言われています。
当時の漁師さんが「ダンチョネ!」と声を発して気合を入れながら漁をしていたのかわかりませんが、何となく掛け声と言われると納得できそうな気がします。
民謡には独自のかけ声になる歌詞が盛り込まれているため、ダンチョネ節でも同様の説が有力視されています。

もう一つの説が断腸の思いという言葉がもじってダンチョネになったのではないかとの点です。
原曲の漁師さんが歌っていた民謡でも陸に残す家族と別れて断腸の思いで漁に出て行く悲哀を歌っています。
軍隊で替え歌として歌われていた歌詞には特攻隊員のことをさしていると思われる飛行機乗りの悲哀が歌詞になっています。
「自分が死ぬ時にはハンカチを振って友達や彼女にさよならをして欲しい」との思いが歌詞として残されていて、当時は特攻隊員が断腸の思いで周囲の人と別れていたことがよくわかります。
特攻隊員がいよいよ翌日には飛び立つという時に歌っていたと言われています。
また、軍隊に属している団長をさして団長さんもねという意味だとの説もあります。

ダンチョネ節は替え歌として色々なバージョンが存在していますが、元々存在していた歌詞の中身をよく考えてみると、悲しくなってしまうような内容だったのだとわかります。
果たして現在の神奈川県民がダンチョネ節のことを知っていても、歌詞に隠されている意味を知っているかはわかりませんが、特に若い世代には知っておいてもらいたいと思います。
悲しい思いをしながらダンチョネ節を歌うような事態にならないように、これからも平和な時代が続いていくと良いですね。


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